い まわが国では、「新しい学力」の必要性が叫ばれている。ものごとをよく覚えているという意味の「知識」も大切かもしれないが、それ以上に、そのような知識 を基にして新しい事態をいかに分析しそれにいかに対処していくかという、自主的で柔軟な思考力・判断力の育成が求められているのである。国際化、高度情報 化の時代にあっては、こうした「考える力」がますます重要になってくるだろう。 こ れまでのわが国の教育では、学力といえば知識の量のことであり、学力をつけるという名のもと、知識の詰め込みに重点が置かれてきた。「自分はどう考えるの か」という視点が欠けていたのではないだろうか。しかし、欧米の教育では、学力と言えば常識的に「自分はどう考えるのか」を引き出す力のことを指すのであ る。したがって、欧米で学んできた帰国子女が日本の学校に通って、その知識吸収型の授業の進め方に戸惑い、カルチャー・ショックさえ覚えるのもそういった 教育方法の相違によるところが大きい。いま、本書を手にしているのは、留学生だろうか、父母の海外勤務にともない海外で勉強している学生だろうか、あるい は日本でそのための準備をしている学生かもしれない。そういった人たちに、まずひとこと述べておきたいのは、アメリカやイギリスの学校で学ぶ場合は、英語 ばかりにとらわれず、先にも述べた「考える力」を身につけることも大切なテーマであることを考えておいてほしいということである。当地の教師は、「考える 力」を身につけさせるという面においては日本の教師よりも優れた点が多いはずである。優れたところは積極的に吸収するように心がけるといいだろう。また、 海外の学校で学ぶ人には、学習面だけに限らず、自らの個性に磨きをかけてほしい。それとともに、多様な価値観を理解する柔軟性も身につけてほしいと思う。 現地の家庭に受け入れてもらっている人は、特に学ぶべき点が多いはずである。そこには日本とは異なった習慣、考え方があり、それに日常的に肌で接すること ができるからだ。同時に、日本人でも、アメリカ人でも、また別の国の人でも、うれしいときには喜び、悲しいときには悲しむという人間として共通のことが多 いことにも気づくだろう。ボランティア活動や社会奉仕活動を進んでおこなっている人たちの姿もぜひ見てきてほしい。これからのグローバルな社会に生きてい くためには、そのような地球市民的な奉仕意識も大切になってくるからである。 Link Download http://sachviet.edu.vn/threads/dvd-ebook-nihongo-n2.18190/ N2_英和学習基本用語辞典生物ーEnglish-Japanese the Students Dictionary of Biology.pdf [37.15 MB] https://nitroflare.com/folder/949760/L00VuZ2xpc2g=